広告漫画家1年生!①絵で稼ぐ方法を知ろう【漫画制作|イラスト制作|初心者|副業】
こんにちは。
イラストデザインスタジオゆずさくらやの柚木ロウ(@yuzuyuzu_low)です。
フリーランスの広告漫画家として活動している私ですが、
最近こんなことを言う知り合いが増えてきました。
私も絵で副業するのに興味あるんだけどどうすればいいのかわからない…
とはいえ、私もまだまだ広告漫画家としては2年生(2021年4月現在)ですし、
偉そうなことを言える立場ではないのですが…
私が1年目にやったことで良ければ教えられるけど、そういうのでいい…?
めっちゃ知りたい!!!!
ということでしたので、
友人と、友人と同じような思いを抱いている
- 今まさに広告漫画で仕事をしてみたい人
- あるいは副業の方法としてイラストや漫画で収入を得てみたい人
に向けて何回かに分けてブログ内連載をすることにしました。
題して、「広告漫画家1年生!」
主に、私柚木ロウの経験談を中心にお話ししていこうと思います。
第1回のテーマは「絵で稼ぐ方法を知ろう」です!
イラスト制作と漫画制作の視点から説明していきます。
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目次
イラストで稼ぐ
絵で稼ぐ方法はいくつかあるのですが、
ここでは「初めて絵の仕事を受注する」ことを前提として
初心者が取り掛かりやすいものを中心にご紹介します。
まずは初心者向けイラスト案件についてです。
アイコン制作
取り掛かりやすいのはSNSなどで使えるアイコン制作です。
絵が描ける人は自分で描いたイラストをアイコンにしていたりしますが、
絵が描けない人は写真だったり、公式で配布されているアイコンなどを使っていることが多いです。
そんな「アイコンを自分で描けない」人たち向けに
「好きなキャラ」や「自画像」、「自分のペット」などのイラストアイコンを制作することで貢献する方法です。
所感ですが、初めてイラストで収入を得る!という場合に、
大多数の人が「手始めにアイコン制作から受注してみる」という印象があります。
ただ、初心者イラストレーターが参入しやすい市場なので、
既にアイコン制作市場は飽和状態になっている印象を受けます。
あなただけの強みや、ひと工夫を加えたアイコン制作を心がけていく必要がありそうです。
立ち絵制作
次に立ち絵制作についてです。
立ち絵の需要の場としては以下のようなものがあります。
- TRPG
- 動画
- 同人ゲーム
- 観賞用など
使用媒体によってはバストアップ、ももから上、全身など、
作画範囲が決まっている場合があります。
最近ではVtuberさんが増えてきているので、
全身イラストをパーツ分けして作画してLive2Dで動かせるようにする、
というのも需要が高まってきています。
最近はLive2Dの作り方講座や書籍も出ているので、
参考にしてみるのがいいと思います。
自分が描いたキャラクター絵が動くの、見てみたいですよね!
ヘッダーイラスト制作
次にヘッダーイラスト制作についてです。
ヘッダーイラストの需要の場としては以下のようなものがあります。
- TwitterやFacebookのヘッダー
- YouTubeのチャンネルアート
- 記事のアイキャッチイラスト
- ホームページのメインビジュアルなど
ヘッダーイラストは使用媒体によってサイズが指定されている場合が多いので、
その範囲内で作画する必要があります。
さらに、TwitterやFacebookの場合はアイコンの表示位置、
YouTubeの場合は視聴媒体による表示範囲の違いなども考慮しなければいけないので
実際に表示された場合に肝心なところが見切れたりしないか、
デザイン面も意識する必要があります。
似たようなもので「バナーイラスト制作」なんてものもありますね。
Webメディアにおいて入り口付近で目を引くイラストの効果は、
アクセス数などにも影響するので需要が高いと思います。
カットイラスト制作
ここからは少し営業が必要な内容になってきますが、
上手くいけば初心者からでも挑める内容なので紹介します。
次はカットイラスト制作についてです。
カットイラストの需要の場としては以下のようなものがあります。
- 雑誌や書籍のカットイラスト
- パンフレットのカットイラスト
- サイト内のカットイラストなど
コンテンツ全体の中でワンポイント的に使われるイラスト制作になります。
1点あたりの単価はあまり高くない場合もありますが、
一度に大量受注される可能性もあり、実績としても大きい印象です。
ゲーム用・グッズ用イラスト制作
次はゲーム用・グッズ用イラスト制作についてです。
これに関しては
- 企業案件
- 同人・個人案件
の2種類にざっくり分けられるかなと思います。
企業案件については、例えばSNS上であなたが素敵なイラストを描いていて、
とあるソーシャルゲームの営業さんからメッセージが届いた…とか(超超超稀なことですけどね)、
「某アニメのデフォルメキャラグッズイラスト案件」のコンペに参加して勝ち取ったりなどでしょうか。
実際、私の知り合いに、「自分とフォロワーのオリジナルキャラクターをデフォルメで描きまくってたら、それがサンプルになってコンペ通った!」という人もいます。
(その人は某有名ソシャゲのグッズイラストなどを担当されています)
ゲーム会社・アニメグッズ制作会社から声がかかるのを待っているよりは、
「自分の絵がゲーム(グッズ)で使用されるなら」と仮定して制作したイラストを
ポートフォリオにまとめて営業した方がいいと思います。
同人・個人案件はもっと敷居が低くて、
「自作ゲームのイラストを担当してくれる人を探している!」
など、自分とは別の畑のクリエイターさんは、
結構イラストが描ける人を求めているので、そういったところからお仕事を受注することになるかと思います。
この他に、企業の登録作家として個人のイラスト案件を受ける
PBW(プレイバイウェブ)という形のブラウザゲームのイラスト制作もあり、
私も知り合いに誘われて、一時期PBWのイラストレーターとして活動していたこともあります。(今はやっていません)
アバターの立ち絵、アイコン、さらにはイベントスチルなど、
依頼される内容も多義にわたります。
指定された要素をもとにキャラクターデザインをするのが得意な人にはおすすめです。
ストックイラスト
イラスト編最後は、ストックイラストについてです。
ストックイラストは今まで紹介してきたイラスト案件とはちょっと違って、
ポスターなどの販促物や動画内で素材として使えるイラストを制作し、
素材サイトに登録して販売するものになります。
スーパーやドラッグストアのレジ近くに貼ってあるチラシを見てください。
その中で使われているシンプルなイラストは高確率でストックイラストです。
通常、依頼を受けて制作したイラストは、
継続利用や二次利用がない限り基本的に1回きりのものです。(ポスターやバナーイラストなど)
しかし、ストックイラストはイラストレーターが
そこのデザイナーさん!ウィズコロナ関連のポスター作ってるんですね。
「マスクをしている女性」のイラスト探してます?
丁度合う素材イラスト、うちで販売してますよ!使いません?
おっ!丁度こういうの探してたんだよ~!
「消毒液」のイラストもあるじゃん!まとめて使わせてもらうね!(購入ボタンぽちっとな)
お買い上げありがとうございます~~~!!!
と、このようにストックイラスト販売サイトに制作した素材イラストを登録して、
必要なクリエイターの皆さんに買ってもらうことになります。
登録サイトが潰れない限りは販売し続けられるので、別の収入の柱としてイラストレーター界隈で注目を集めています。
しかし、こちらのストックイラスト、なかなか難しく、
- 1個当たりの単価は安い
- 制作したからと言って必ず売れるわけではない
- クリエイターの需要に見合わなければ購入されない
- 素材イラストを描くのが苦手な人には辛い
- 結果が出るまでモチベーションの維持が非常に難しい
という、初心者には高い壁があるのも事実です。(私も挫折してストップしている一人です…)
ですが、季節ものや時事ネタなど、「世の中の需要」を意識した
「デザイナーにとって使いやすい」素材イラストを量産できれば、
自分が別の依頼に対応している時や、体調不良の時も、収入を運んできてくれる強い味方となってくれるでしょう。
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漫画で稼ぐ
次に漫画制作で稼ぐ方法についてです。
私が子供の頃は
漫画を仕事にする=雑誌で連載する
だと思っていたのですが、現在は漫画で稼ぐと言っても方法は多義にわたります。
漫画で稼ぐ方法は大きく分けて2つです。
- 自分の漫画作品で稼ぐ
- 誰かのための漫画で稼ぐ
では、一つずつ解説していきます。
自分の作品で稼ぐ!
私が子供の頃から描いていた漫画家像はまさにこれです。
出版社に自分の作品を持ち込んで、認められて、
担当さんがついて、漫画雑誌でデビュー!
これで私も商業漫画家として食べていくぞ~!!
…と、思っていた時期が私にもありました。
しかし、このパターンにも近年では発表の場がかなり広がってきました。
主な自作漫画の需要と発表の場としては以下のようなものがります。
- 漫画雑誌
- Web漫画サイト
- 漫画アプリ
- 漫画投稿サイト
- 通販サイト(boothなど)
- 電子書籍販売(DLsiteやKindleなど)
- noteなど
出版社が関わる雑誌やWeb、アプリでの掲載だけでなく、
現在は個人でも漫画を気軽に販売できるようになりました。
自作漫画でなくとも、最近は原作ありきの漫画も増え、
コミカライズを担当してくれる漫画家さんを常に探している状態なんだそうです。
ただ、漫画連載という話になると、漫画編集者の目に止まらないと
かなり厳しい狭き門なのは、今も昔も変わらないでしょうね・・・。
誰かのための漫画で稼ぐ!
30年ほど前から徐々に流行り始めてきた仕事としての漫画の形。
それが「誰かのメリットになる漫画」を制作することです。
代表的なのは「ビジネスコミック」と「広告漫画」です。
これらの主な役割は
「この内容(商品・サービス)が必要なのは私だ!」とターゲットに刺さりやすくすること。
そして、そうすることで売り上げに貢献すること。
この2点になります。
ビジネスコミック
本屋さんで「マンガでわかる!◯◯◯◯」という本を見かけたことはありませんか?
「百聞は一見に如かず」の通り、ビジネスコミックとは
ビジネス書や自己啓発本の内容をコミカライズして、
読み手にとってより親しみやすく、理解しやすくした漫画です。
↓こういう本を書店で見かけたこと無いですか?(私が実際に持っている本の一部です)
主にこれらは社会人向けの場合が多く、作画するページ数も1冊分(だいたい70〜100ページくらい)のボリュームになります。
ビジネスコミックの仕事は主に巻末に書いてある編集プロダクションから依頼されるそうなのですが、
これも連載漫画と同じく、担当するにはなかなか狭き門という印象です。
しかし、実績としてはかなり大きいですね!
広告漫画
そして私の主力商品でもあるのがこちら、広告漫画です。
ビジネスコミックがビジネス書や自己啓発本などのコミカライズなら、
広告漫画は企業の商品やサービスの紹介漫画という位置付けになります。
一番有名な広告漫画はベネッセの「進研ゼミ/こどもちゃれんじ」のDM漫画でしょうか。
より親しみやすく、理解しやすくするという点ではビジネスコミックと同じですが、
広告漫画はビジネスコミックよりも1案件あたりのボリュームは小さく、
あくまでも「広告」なので掲載媒体によって形が変わる特殊な漫画になります。
A4サイズや、正方形、スマホ対応の縦読みなど、私も色んな形の漫画を制作してきました。
広告漫画の需要の場としては以下のようなものがあります。
- LP(ランディングページ←販促用の縦長のWebページと思ってください)
- Webサイト
- チラシやDMなどの販促物
- TwitterやInstagram、Facebookなどの広告
- YouTubeや各SNSの漫画動画広告
- スマホ読みに特化したWEBTOON型縦読み漫画
PRの仕方もさまざまで、シナリオありきの広告漫画もあれば、
半分エッセイ漫画になっている広告漫画など、表現の仕方はバラエティ豊かとなっています。
先述したとおり、1案件あたりのボリュームは比較的小さめなので、
副業としても始めやすいです。
私も、産育休中に副業として広告漫画を始めましたからね。
無理のない範囲で始められるのも広告漫画のいい所です!
どうやったら絵の仕事が取れるの?(初心者向け)
では、こういったイラストや漫画制作の仕事はどうやって取るのか?
初心者向けの具体的な方法について解説していきます。
私が駆け出しの時に実践したこと
私が駆け出しの時に実際にやったのは以下の4つです。
- クラウドソーシング
- PBW
- Twitter検索
- 知り合いからの依頼
順番に解説していきます。
クラウドソーシング
クラウドソーシングとは、インターネットを活用した不特定多数の人に業務委託をする業務形態のことです。
クラウドソーシングとは、不特定の人や群衆を意味する「crowd(クラウド)」と、
業務委託を示す「sourcing(ソーシング)」を組み合わせた造語です。
企業が自社の業務を不特定多数の人に業務委託する業務形態を指しますが、
インターネットを活用している点に特徴があります。
日本の人事部 人事辞典「クラウドソーシング」 https://jinjibu.jp/keyword/detl/231/
私はクラウドソーシングサービスの内、下記サイトに登録しました。
- ココナラ
- SKIMA
- Croud Works
- Lancers
- Skeb ←クラウドソーシングというよりイラストの有償リクエストサイト
他にも色んなクラウドソーシングサービスがありますが、
自分に合ったところに登録してみるといいと思います。
登録が完了したら、イラストや漫画制作の窓口を開設し、
自分の商品ページを見て興味を持った人からの依頼を待ちます。
待つだけではなく、「こういうことできる人いませんか?」のような
募集要項が出ていたりするので、自分から提案することもありました。
PBW
PBWのイラストレーター登録をしたのは下記になります。
私の知り合いの中には、PBWのイラストの仕事を通して、
公式キャラクターのイラスト担当した人や、
登録作家向けに紹介された法人案件で仕事を受注した、
という人も出ています。
ゲームユーザーのためのイラスト制作がメインではありますが、
私は登録作家向けの法人案件が結構貴重だなぁと思っていたりします。
フロンティアワークス以外にもイラストレーター募集をしているPBWサイトは沢山あるので、
「PBW イラストレーター 募集」
といった感じに検索してみるといいですよ!
ただし、PBWの運営会社によっては
イラストレーターのクオリティ審査があるので注意が必要です。
ちなみに私は1社落ちました!!!(泣)
Twitter検索
「#アイコン依頼」「#イラスト依頼」などのワードでTwitter検索をして
イラストを求めている人を探したりもしました。
しかし、大半が無償依頼を希望しており、イラストの発注に慣れていない個人ばかりな印象を受けました。
こればかりは仕方ないです…。
中には「予算◯円で」と明記している人もいます。
知り合いからの依頼
知り合いの勤める店のサービス紹介のお手伝いをしたこともあります。
私はお店で使う「お客様向けサービス案内漫画」を制作しました。
知り合いから依頼を受けることによるメリットとデメリットは以下の通りです。
メリット:知ってる相手なので打ち合わせがしやすい
デメリット:友達価格やタダでやることもある
私はこの案件をタダで制作しました。
そしてこれが、私の初めての広告漫画になりました。
タダで制作した広告漫画でしたが、これがサンプルとなり、
次の仕事に繋がったのでやって良かったと思います!
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まとめ
以上、初心者向け「絵で稼ぐ方法を知ろう」についての解説でした。
イラストで稼ぐのか、漫画で稼ぐのか、
そしてどんな方法で受注するのか。
これから副業などで「絵で収入を得てみたい!」という人の参考になったなら幸いです。
私たちにはインターネットがありますからね!
第2回は「仕事用アカウントを作ろう」についてお話しします。お楽しみに!