広告漫画家1年生!⑤営業しよう(編集プロダクション編)【漫画制作|イラスト制作|営業|初心者|副業】

こんにちは。
イラストデザインスタジオゆずさくらやの柚木ロウ(@yuzuyuzu_low)です。

前回は「④営業しよう(クラウドソーシング編)」ということで
クラウドソーシングを活用した攻めの営業のポイントについてご紹介しました。



今回は営業編第2弾!


第5回のテーマは「営業しよう(編集プロダクション編)」です!

今回の記事では、以下のことがわかります。

  • 編集プロダクションの探し方
  • 応募から登録までの流れ
  • 掲載サンプルの重要性
  • 仕事が紹介されるまでの過ごし方


では早速解説していきます!

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作家募集をしている編集プロダクションを探そう

私が普段一緒に仕事をしている編集プロダクションさんは複数あるのですが、
その企業様を見つけた時のやり方をご紹介します。

探し方は主に2つ試しました。

  • 「広告 漫画家 募集」または「広告 漫画 制作」と検索する
  • 「漫画でわかる」シリーズの奥付を見る


それぞれ解説していきます。

「広告 漫画(家) 〇〇」と検索する

まずは広告漫画案件を取り扱っていて、
且つ、広告漫画を描いてくれる漫画家を募集している
編集プロダクションを探します。

検索エンジン(GoogleでもYahoo!でも何でも構いません)で

「広告 漫画家 募集」
または
「広告 漫画 制作」


と検索してみてください。

するとこんな感じにヒットします。(2021.6月末時点)

↓「広告 漫画家 募集」で検索した場合


↓「広告 漫画 制作」で検索した場合


高確率で一緒に広告漫画制作をしてくれる漫画家さんを募集しているので、
気になる企業様のサイトを覗いてみるといいと思います。

漫画プロモーションを行う会社は増え続けている

マーケティングや広報活動に漫画を活用するのは

内容を理解しやすく、
興味を持たれやすく、
登場人物を通して疑似体験しやすい

という点から見ても効果がある方法として需要が高まっています。

それもあって、日々、新しい漫画プロモーションを行う会社は増え続けている印象を受けます。

この記事を書くために改めて検索してみましたが、
私が広告漫画を描き始めたばかりの頃にできたような
新しい企業様も見かけました。

広告漫画制作をしている会社は老舗から出来立ての会社まで様々で、
その中でそれぞれ個人的にメリットとデメリットがあるなと感じたので、
簡単に記しておきます。

広告漫画制作の老舗企業

メリット:既に会社に対するクライアントからの信頼感が高い
デメリット:登録作家数が多く、新規登録者が埋もれがち

広告漫画制作の出来立て企業

メリット:登録作家数がそこまで多くなく見つけてもらいやすい
デメリット:実績が少ないのでこの先どうなるかわからない

とはいえ、依頼窓口は多いに越したことはないので、
複数の編集プロダクションさんに作家登録して
リスク分散するのはいいと思います!


「A社からなかなか依頼の連絡来ないけど
B社とC社からは月1~2ペースで依頼の連絡来る!」とか
よくあることなので!

私も複数の編集プロダクションさんにお世話になっていますよ^^

「漫画でわかる」シリーズの奥付を見る

次は最初から検索を頼らない方法の紹介です。

私は元々「漫画でわかるシリーズの作画担当になりたい!」という目標があるので、
よく本屋さんでビジネスコミックコーナーを覗きに行きます。

ビジネスコミック関連の情報収集をするようになって、
「ビジネスコミックのお仕事は編集プロダクション経由で依頼が来ることが多い」
という情報を得たので奥付をチェックするようになりました。

奥付に著者や発行所などが書いてある中で

「編集(制作)協力」

に名前が書かれた会社は要チェックです。

インターネットで検索をかけるとビジネスコミック制作に携わっているのと同時に
広告漫画制作も手掛けていて、且つ新規漫画家募集をかけている場合があります。

募集要項を読み込む

「ここの編集プロダクションに作家登録してみようかな」
と思ったら、必ず募集要項を読み込むようにしましょう。

編集プロダクションと契約を結ぶことになるので
今後の仕事で契約書を交わす際の練習だと思って
隅から隅までしっかりと読むようにしましょう。

読み込んで納得した上で応募に踏み切りましょうね

漫画家募集に応募する

登録作家として応募する編集プロダクションが決まったら、
応募フォームに自分の情報を入力して応募しましょう。

クオリティ審査がある場合が多い

応募の際、または応募した後にクオリティ審査を課している編集プロダクションさんは多いです。

「漫画広告」という商品として
あなたが描いた漫画を使うことになるので
ある程度のクオリティは求められます。

審査に出す作品は必ず「完成した作品」を出すようにしましょう。

ネームだけ、イラストだけでは十分なクオリティ審査ができないので、
フルカラー、または白黒の漫画とイラストの自信作を準備してくださいね。

審査合格後、正式に登録作家として契約する

クオリティ審査が完了したら、後日メールで合否の連絡が来ます。

審査に合格すれば、改めて業務委託契約書を交わし、
正式にその編集プロダクションの登録作家となります。

もちろん、ここの業務委託契約書もしっかり読み込みましょうね!

「著作権譲渡契約」について

業務委託契約書を交わすタイミングで、
「著作権譲渡契約」を一緒に結ぶことがほとんどだと思います。

ここからは、編集プロダクションとの著作権譲渡契約について
あくまでも「柚木ロウはこういう認識で納得しています」という前提でお話します。
予めご了承ください。
著作権譲渡を安易に推奨しているわけではないですよ!


広告漫画制作は、営業、シナリオ、ネーム構成まで
編集プロダクションの方でやってもらって
下絵と清書作画段階を漫画家が担当するという、
分業体制で広告漫画を制作する場合も多いです。


広告漫画は「広告」という性質上多くの人が制作に関わる為、
制作したものが「あなたの著作物」とは言い切れない面を持っています。

少し難しい話になるのですが、広告制作における著作権は
下記理由につき「職務著作」になる場合が多いのだそうです。

法人等の発意に基づき、その従業員が職務として作成した著作物を「職務著作」といい、
その著作者は法人等となり著作権も法人等に帰属する(著作権法第15条)。法人著作ともいう。
広告会社や制作会社の社員が業務上作成した著作物は通常は「職務著作」であり、
著作者・著作権者はその広告会社または制作会社となる。

引用:『こんな時、どうする?「広告の著作権」実用ハンドブック 第2版』(志村 潔 著)


例えば、クライアントからデザイン制作会社にデザイン制作の依頼があったとします。

その案件はデザイン制作会社に勤める社員のデザイナーAさんが担当しました。

社員のデザイナーAさんの作ったデザインの著作権は、

社員のデザイナーAさんではなく所属するデザイン制作会社にあります。


これと考え方はほぼ一緒で、

クライアントから編集プロダクションに受けた依頼を

登録(≒所属)する漫画家登録元(=編集プロダクション)の業務として従事する

だから編集プロダクション登録(≒所属)する漫画家が描いた広告漫画の著作権は

登録している編集プロダクションに帰属する。


…と、個人的には認識しています。

会社抱えの漫画家じゃなくて業務委託の漫画家でも適応されるのか!?
と、めちゃくちゃ調べたんですが、
2003年の「RGB体感ムービーキャラクター事件」の判例でこんなのがありました。

「RGB体感ムービーキャラクター事件(最高裁/2003年)」では、
雇用契約のないデザイナーが作成した著作物について最終的に職務著作が認定された。
デザイナーは自らが創作した作品について自分が著作者・著作権者であると主張した。
ところが委託側は職務著作を主張。

(中略)

最高裁の判決では、仮に雇用契約がなくても、実質的に法人等の指揮命令下において
労務を提供し、その労務の対価として金銭が支払われている場合は
「法人等の業務に従事する者」と考えられ、その著作物は職務著作であり
著作者・著作権者は会社側であるとされた。
この判例以降、職務著作は、形式的要因にとらわれることなく、
あくまでも実態を勘案して判断すべきであるという説が有力になった。

引用:『こんな時、どうする?「広告の著作権」実用ハンドブック 第2版』(志村 潔 著)114~115ページ



以上より、編集プロダクションで交わされる著作権譲渡契約は
職務著作の色が強いということなのかな?と認識するようになりました。
会社によりけりだと思いますけどね。

「著作権譲渡」って言葉を使うから余計にややこしくなってる感あるので、
もう少し分かりやすい契約書が増えないかな~?と切実に思います…。

これが編集プロダクションを介さない
クライアントからあなたへの直接依頼なら、
制作した広告漫画の著作権はあなたが持っていることになります。


納品物については「利用許諾」という形で
クライアントと契約するのが基本になると思いますが、
場合によっては「著作権譲渡」を求められるので、
その際は著作権譲渡を踏まえた金額を見積もりに入れて、
こちらが不利にならないようしっかりと契約書を作りましょう。


実績公開OKの場合が多い

著作権譲渡契約は結ぶけれど、「私が描きました!」という
実績として公開することを認めている場合は多いです。

もちろん、非公開案件は実績公開したらダメですが、
公開OKな実績は積極的に公表していきましょう!

編集プロダクション経由のお仕事は、
ネームバリューのある企業案件もあるので、
自分の広告漫画と漫画家としての価値と信頼を高めるいい機会になりますよ!

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作家ページに載せるサンプルを用意して案件の紹介を待つ

私は登録漫画家一覧ページは、クライアントが見る「絵柄カタログ」だと思っています。

クライアントはその中から自社商品・サービスのPRに
合いそうな絵柄をいくつか選びます。

選ばれた絵柄の漫画家が対応可能かどうかを確認し、
候補が複数残った場合は、クライアントに担当漫画家を候補の中から選んでいただきます。
(「スケジュールが空いてる漫画家だけリストアップして」という場合もあるそうです)

そこで選ばれて初めて案件の担当漫画家となります。

なんだかオーディションみたいですね。(実際はコンペですが)
クライアントから「この絵柄の人がいい!」とご指名されることもありますよ!

まずは漫画家一覧の中から
クライアントに選ばれるようなサンプル、
サムネイル選びが超重要になってきます。

広告漫画で描く絵のタッチを決める

まず、自分がどういうタッチが向いているのかを定めましょう。

色んなタッチが描けることは武器ではありますが、
ここでは多くても3つくらいに絞るのが良いんじゃないかと思います。

編集プロダクションのカテゴリで見かける絵柄タッチ例は
以下のようなものが多いです。

  • 企業向け
  • ファミリー向け
  • 女性向け
  • 男性向け
  • 子供向け
  • 中高年向け
  • 劇画タッチ
  • コミカル
  • ミニキャラ etc…


取り扱う商品やサービス内容によって、
ターゲットにウケの良い絵のタッチは異なります。

どのジャンル、年齢層でもオールラウンダーな絵柄は
「ビジネスコミック」のようなタッチなのだそうです。

どういうサンプルを作れば良いのかは、こちらの記事でも詳しく解説していますので、
合わせて参考にしてみてください。

サンプルとサムネイルの他に、簡単な自己PRを書く場合があるので、
できるだけ簡潔に自分の広告漫画家としての「アピールポイント」を書きましょう。

あんまり長いと、読む側も疲れちゃいますからね。

案件の紹介を待つ

作家ページが公開されたら、あとはお仕事が紹介されるまで
ひたすら待ちの状態になります。

すぐに仕事を紹介されることは稀だと思うので気長に待ちましょう。

私も編集プロダクションに作家登録してから
数ヶ月後に初めてのお仕事依頼が来たので、
依頼の連絡が来ない間はできることをやっちゃいましょう!


待っている間にクラウドソーシングサイトで
攻めの営業をして仕事を取りに行ったり、

知り合いからの依頼を受けてみたり、

人と人とのコネクションを強化してみたり、

他の編集プロダクションをリサーチして作家登録したりなど、
やれることは沢山あります!

ただし、リスク分散は大事ですが、手当たり次第作家登録するのは
管理が大変になるので、やりすぎは注意です。

【番外編】サンプルを更新しよう

登録作家ページのサンプルの更新時期は2パターンあると思っています。

1つは、なかなか仕事受注につながらない時。

もしかしたら、クライアントに刺さるサンプルになっていないのかもしれません。

こちらの株式会社トレンド・プロ様のサンプル例の説明が
とても分かりやすかったので、参考にしてみてください。

株式会社トレンド・プロ|漫画家募集ページ

↑ページの真ん中あたりにサンプル例の詳しい解説があります。

2つ目は、ある程度広告漫画の仕事をこなしてきた時。

広告漫画家1年生の時は自分で作った
オリジナルのサンプルがメインだったかもしれませんが、
2~3年生くらいになるとある程度広告漫画の経験を踏んでくるはずです。

「背景もちゃんと描き込んだ漫画を描けるようになった」
「分かりやすく伝わりやすい表現ができるようになった」など、
ある程度あなたの中でレベルアップしていることでしょう。

その状況でクライアントが見るサンプルが
広告漫画初心者の時に作ったサンプルのままでいいわけがありません。

そんなに頻繁に更新する必要は無いので、
年に1回程度、サンプルページのメンテナンス感覚で
最新のクオリティのサンプルに差し替えておくことをお勧めします。

大体登録時に発行された管理ページや
編集プロダクションへのメール連絡で更新が可能です。

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まとめ

以上、初心者向け「営業しよう(編集プロダクション編)」についての解説でした。

途中ちょっと難しい話もあったと思いますが、
編集プロダクションとは一緒にお仕事をする機会も多いので、
今回のお話が参考になりましたら嬉しいです。

営業やシナリオ構成等はプロに任せて、
漫画家は作画に集中できる。


という意味でも、編集プロダクションは強い味方になってくれますよ!


以下、簡単なおさらいになります。

  • 編集プロダクションの探し方
  • 応募から登録までの流れ
  • 掲載サンプルの重要性
  • 仕事が紹介されるまでの過ごし方


第6回は営業活動で強い武器になる「営業ツールを作ろう(ポートフォリオ、名刺)」について
お話しします。しようと思っていたんですが、コロナが流行しポートフォリオと名刺の出番が
ほとんどなくなってしまったので次のテーマは今のところ未定ですすみません;;

テーマを募集するのもいいかもしれないですね。では!

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