広告漫画家1年生!④営業しよう(クラウドソーシング編)【漫画制作|イラスト制作|営業|初心者|副業】

こんにちは。
イラストデザインスタジオゆずさくらやの柚木ロウ(@yuzuyuzu_low)です。

前回は「③サンプルを作ろう」ということで
クライアントに使用イメージを持たれやすいサンプル作りのポイントについてご紹介しました。



今回からはいよいよ営業編に突入します!
この記事を読んでいる人は営業慣れしていない人がほとんどだと思うので、
その後押しになれたらいいなと思います。


第4回のテーマは「営業しよう(クラウドソーシング編)」です!

今回の記事では、以下のことがわかります。

  • クラウドソーシングでの案件の探し方
  • 提案メッセージのポイント
  • 受注から納品までの流れ


では早速解説していきます!

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目次

クラウドソーシングで案件を探そう!

準備したサンプルを携えてクラウドソーシングで案件を探す前に、
どういうサイトがあるのかおさらいしておきましょう。

第1回の「①絵で稼ぐ方法を知ろう」でも簡単に触れていますので、
まだ読んでいないという方はこちらも合わせてどうぞ。

以下、クラウドソーシングサイトの一例になります。


まずは気になるクラウドソーシングサイトに登録しましょう。
案件を探す前に、自分のページを整える必要があります。

依頼者は意外とクリエイターのプロフィールをチェックするので、
・どういう絵が得意で
・どういうジャンルが得意で
・どういうソフトで制作しているのか

くらいは最低限書いておいた方がいいと思います。


プロフィールページの作成が終わったらいよいよ案件を探しに行きます。

案件の主な受注方法は2パターン

クラウドソーシングでの案件の受注方法は主に2つです。

  • 「出店」して依頼されるのを待つ
  • 「求人」に応募して採用されるのを待つ


「出店」はいわゆる「アイコン描きます!」や「1PXXXX円から広告漫画描きます!」といった
サービス販売ページを作成して公開するやり方です。

これでももちろんいいのですが、「出店」は基本『待ちの姿勢』なので今回は割愛します。
ただ、並行して作成しておいた方がいいのは間違いないので、
プロフィールを作成した流れで、自分のサービス販売ページを作成してもいいかもしれません。

今回は『攻めの姿勢』の「求人」タイプでの案件受注のやり方について解説します。

ココナラ

まずは「ココナラ」での案件の探し方について解説します。

最初に、ホーム画面の「仕事・相談を探す」をクリック(タップ)します。


検索画面になるので、カテゴリや検索窓で条件を設定して案件の検索をかけます。


検索条件でヒットした案件が表示されるので、
その中から提示された予算や締め切り、内容を確認して、応募できそうな案件を探します。

参照、引用:ココナラ


SKIMA

次に「SKIMA」での案件の探し方について解説します。

最初に、「リクエストを探す」をクリック(タップ)します。


検索画面になるので、カテゴリや検索窓で条件を設定して案件の検索をかけます。


検索条件でヒットした案件が表示されるので、
その中から提示された予算や締め切り、内容を確認して、応募できそうな案件を探します。

参照、引用:SKIMA


Croud Works

次に「Croud Works」での案件の探し方について解説します。

最初に、マイページの「仕事を探す」をクリック(タップ)します。


検索画面になるので、条件を設定して案件の検索をかけます。


検索条件でヒットした案件が表示されるので、
その中から提示された報酬や締め切り、内容を確認して、応募できそうな案件を探します。

Croud Worksは検索の際に「含めないキーワード」を設定できるので、
ノイズになりそうな要素を除外して検索することもできます。

参照、引用:Croud Works


Lancers

最後に、「Lancers」での案件の探し方について解説します。

最初に、マイページの「仕事を探す」または「仕事を探して見積もり提案する」をクリック(タップ)します。


検索画面になるので、条件を設定して案件の検索をかけます。


検索条件でヒットした案件が表示されるので、
その中から提示された報酬や締め切り、内容を確認して、応募できそうな案件を探します。

Lancersも検索の際に「除外キーワード」を設定できるので、
ノイズになりそうな要素を除外して検索することもできます。

参照、引用:Lancers


広告漫画の実績を積むならCroud WorksかLancersがおすすめ

ここまで4つのクラウドソーシングサイトでの案件の探し方を解説しましたが、
個人的な所感として、ココナラ、SKIMA、Croud Works、Lancersの
クライアントの傾向は

個人案件多め:ココナラ、SKIMA

法人のお客様も比較的見かける:Croud Works、Lancers


という印象を受けました。

なので、広告漫画の案件をクラウドソーシングサイトから探すなら、
Croud WorksとLancersから探した方が比較的見つけやすいかなと思います。


とはいえ、ココナラはそもそもサービス利用者数がものすごく多い印象なので、
個人事業主から広告漫画を依頼されることもあると思います。

クラウドソーシングを活用するなら、

Croud WorksとLancersで「攻めの営業」をしつつ、
ココナラやSKIMAで広告漫画制作の窓口を開いて「待ちの営業」体制をとっておく。

というのがベストかなと思います。

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提案メッセージを送ろう

応募する案件を決めたら、お客様に提案のメッセージを送ります。

募集が出ている案件は大体「コンペ」や「プロジェクト」形式が多いので、
最初の提案で通らないと仕事を獲得することができません。

お客様への提案は、絵で仕事をする上で今後ずっと発生するものなので、
怖がらずに頑張ってみましょう!

提案メッセージに必要な要素

いざ提案する時に、どういうことを書けばいいのか、迷いますよね。

当然これは知り合いに送るメッセージではなく「ビジネスメール」扱いになるので、
言葉遣いや要件のわかりやすさは意識しなければいけないところです。

提案の際は下記要素を組み込むように意識してみてください。

  • 名前
    (まず軽く挨拶して名乗ろう)
  • 案件の簡単な復唱
    (〜の募集を拝見しまして)
  • 自分の能力
    (こういうことができます)
  • この案件に対してその能力でどう役立てるか
    (こういう風にこの案件のお役に立てます)
  • 金額や制作スケジュールの見積もり
    (このくらいの金額でこの日くらいまでに作れます)
  • 締めの挨拶
    (ご検討のほどよろしくお願いします)
  • 添付でサンプル
    (お客様にアピールする最大の武器)


「仕事を頼みたいと思っている人(お客様)が欲しい情報は何か」を
考えて、できるだけ端的に要点を抑えることが大切です。

柚木が初めて提案通った時の提案文例

とは言え、ぶっちゃけどういう文章書けばいいのかよくわからないよ!

う〜ん…じゃぁ、初めて提案通った時の提案文見つけたので載せますね。
「こんな感じのでも通るんだ」っていう目安にしてもらえれば…
一応駆け出しの時のなので「文章が拙いぞ?」って思っても目を瞑ってくださいね!


というわけで、私がCroud Worksで初めて仕事を受注した時の提案文を掲載します。
(金額やクライアント名の部分は伏せ字にしています)

この時は、美容系商材のLP漫画の案件でした。

初めまして。
広告漫画家兼イラストレーターの柚木ロウと申します。

アニメ塗りを中心とした表情豊かなキャラクターイラストや漫画を描くのが得意で、
「感情を共有する」「今にも喋りだしそう」な表情豊かな作品を制作することで好評をいただいております。

この度は◯◯様が募集されていたLP漫画のお仕事のお力になれるのではないかと思い応募致しました。

今回は美容系のLP漫画のご相談ですが、私は過去に別ジャンルではございますが販促用漫画制作を担当した経験がございます。
フルカラーでのご希望、並びにサンプルを拝見しまして表情豊かなキャラクターにて共感を得るという点でも お力になれるのではないかと存じます。
絵柄や実績内容の詳細は下記私のポートフォリオ漫画ページをご参照ください。

【柚木ロウポートフォリオ(漫画)】
https://yuzulow.myportfolio.com/comic

お見積りについてですが、ご提示されているXXXXX円にて対応可能です。
本来はフルカラー1P当たりXXXXX円から引き受けているのですが、

①採用されましたらLP漫画での実績が初になること
②可能であればキャラクターデザイン、ネーム作成&修正確認のの時間も含めて2~3週間いただきたいこと(その代わりクオリティは保証いたします)

上記理由につき1P当たりXXXX円にて対応致します。
小さな子供がいるので、メッセージの返信等は主にスマートフォンから返させていただきます。
また、必要に応じてSkype等のWebサービスでの打ち合わせも対応可能です。
その他、漫画以外でも絵柄の参考までに下記ポートフォリオのURLを掲載致します。

【柚木ロウポートフォリオ(カットイラスト、キャラクターイラスト)】
https://yuzulow.myportfolio.com/illustration1
https://yuzulow.myportfolio.com/characterillust

長くなりましたが以上になります。
もしご興味頂けましたら精一杯取り組ませていただきますので、何卒よろしくお願い申し上げます。

柚木ロウ

今ならこう直して提案する(提案文例)

あくまでも「初めて案件を受注する場合」を想定しています。
この時は「1ページあたり何円」という感じでやっていましたが、
金額の決め方は人それぞれなので、迷った時はイラストレーター生存戦略さんの
こちらの記事を参考にしてみるといいと思います。

「ディレクション費」という考え方を持っていなかった当時の私…(遠い目)

https://ksd-illust.com/creators-value-negotiation/


以上を踏まえて、上記の提案文を今だったら下記のように直して提案します。

初めまして。
広告漫画家の柚木ロウと申します。
この度は◯◯様が募集されていたLP漫画案件の募集要項を拝見しまして、
お力になれるのではないかと思い応募致しました。

私は表情豊かなキャラクターイラストや漫画を描くのが得意で、
「共感」「親しみやすさ」「わかりやすさ」を意識した作品を制作するよう心がけております。
お客様に商品使用の疑似体験をしていただけるような漫画制作にて売り上げに貢献できるかと思います。

絵柄や実績内容の詳細は下記私の作品サンプルをご参照ください。
【柚木ロウサンプル】
(ここにポートフォリオやサンプルをまとめたURL)

お見積りについてですが、無料修正2回分込みでXXXXX円にて対応可能です。
本来はフルカラー1P当たりXXXXX円から引き受けているのですが、

①採用されましたらLP漫画での実績が初になること
②可能であればキャラクターデザイン、ネーム作成&修正確認の時間も含めて
2~3週間いただきたいこと(その代わりクオリティは保証いたします)

上記理由につき

・1P当たりXXXX円×〇ページ
・ディレクション費 XXXX円(制作費の10%)

合計XXXXX円にて対応致します。

必要に応じてSkypeやChatWork等の
コミュニケーションツールでの打ち合わせも対応可能です。
ただ、小さな子供がいるため、主なご連絡が平日のみになってしまいますこと、
予めご了承いただけましたら幸いです。

長くなりましたが以上になります。
もしご興味頂けましたら精一杯取り組ませていただきますので、
ご検討の程、何卒よろしくお願い申し上げます。

柚木ロウ


文面を整えただけでなく、一文が長くなりすぎないよう、
読みやすいように適度に改行を入れています。

また、サンプルも分散させず、一箇所にまとめました。
無限修正地獄を回避するために無料修正の回数も入れといた方がいいかもしれません。

提案する時のポイントですが、

相手の提示する条件(予算)を尊重しつつも

自分の希望する条件(納期や連絡可能な時間帯など)を提案すること

だと思います。
全部受け入れてしまうことで、こちらにとって不利な(と言うより、無理な)取引になってしまうこともあるので、
ある程度、こちらもメリットを得ながら仕事がしやすいよう交渉する必要はあると思います。

交渉次第では締め切りを事前に調整してもらえたり、
無理な要望の防止になったりします。

お互い最後まで気持ちよく取引できるように、
どちらかに負担が著しく偏るような契約を結ばないように気を付けましょう!


上記文例を参考にして、あなただけの提案文を作ってみてくださいね。

依頼を受け、制作して、納品する

正式にお客様からお仕事を受注したら、
あとは納期に間に合うように制作していくことになります。

制作から納品までの簡単な流れ

クラウドソーシングを利用した広告漫画の制作から納品までの流れは、どのサイトも大体こんな感じです。
(ここでは「シナリオが準備されている状態」の広告漫画のラフ〜清書案件を想定しています)

  1. 受注、相手側の入金(運営預かり)
  2. トークルームでヒアリング
  3. ラフ作成
  4. トークルームで確認→修正があれば直して再チェック
  5. ラフOK、清書作成
  6. トークルームで確認→修正があれば直して再チェック
  7. 校了
  8. 納品手続き
  9. お客様の評価(お客様はクリエイターの評価)
  10. 取引終了
  11. クラウドソーシングサイトよりクリエイター側に入金


制作中のコミュニケーションは、主にクラウドソーシング内のトークルームにて行われます。

制作に取り掛かる前のヒアリングはなるべく細かくすり合わせをしておきましょう。
例えば「サンプルの内どの絵柄を参考にして欲しいのか」とか
「納品後の実績公開はOKか」とか…ここで聞けることは聞いた方が安心かと。

ヒアリングが完了したらあとは納期に間に合うようにひたすら制作していくだけです!

広告漫画の場合はラフから作成する場合が多いので、
「ラフ提出 ◯月◯日」と言う風に、工程ごとに目安のスケジュールを共有した方が
相手もその日まで待ってくれますし、仕事を進めやすいと思います。

清書の最終チェックでOKがもらえたら納品完了手続きをして、相手を評価しておしまいです。
気持ちよく取引を終えるために「また何かお困りの際はお気軽にご相談ください」と
一言メッセージを添えておくと、より良いかと思います!

クラウドソーシングサイトから自分の銀行口座に振り込みされる際は、
手数料と振り込み手数料が差し引かれた金額が振り込まれます。

クラウドソーシングサイトで引き抜かれる手数料は
どこも馬鹿にならないので、正直ちょっと切なくなります…(泣)


しかし、お客様と円滑に取引ができるのも
クラウドソーシングの運営さんがトラブルが無いよう目を光らせているからなので、
その恩恵だと思うことにして甘んじて受け入れましょう。

手数料引かれるのが嫌なら、実績を積んで、
自分のところに直接依頼が来るようになればいいだけですから!

クラウドソーシングで仕事を受ける時の注意点

クラウドソーシングで募集がかかっている案件は、

報酬が低かったり、納期が短いものも多いです。


なので、最初は「実績作りのため」と割り切ってしまった方がいいと思います。
ずっとクラウドソーシングサイトから受注するのではなく(じゃないと割りに合わず消耗しちゃいます…)、
そこで実績を作って、より高単価なお仕事につなげていく下積みみたいなイメージでしょうか。

実績を積めば積むほどあなたの信頼となり、
クラウドソーシング内でも自分の希望する金額で見積もりが通るようになってきます。

後々この実績で制作したサンプルがもっと大きな仕事を呼んだり、

なにより、クラウドソーシングで得られる経験値がとても大きいので、
クラウドソーシングでの営業は非常におすすめです!


最初は「割りに合わない〜!」と思うかもしれませんが、
経験値はかなり稼げると思うので、是非チャレンジしてみてください!

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まとめ

以上、初心者向け「営業しよう(クラウドソーシング編)」についての解説でした。

営業なんて、正直私もいまだに苦手ですが、
ある程度のテンプレート文が自分の中で決まってしまえば、
随分と気が楽になってやりやすくなると思います。


以下、簡単なおさらいになります。

  • 案件の探し方
  • 提案メッセージのポイント
  • 受注から納品までの流れ


第5回は営業編第2弾!
「営業しよう(編集プロダクション編)」についてお話しします。お楽しみに!

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