広告漫画家1年生!⑥依頼し続けられる工夫をしよう【漫画制作|イラスト制作|営業|初心者|副業】
こんにちは。
イラストデザインスタジオゆずさくらやの柚木ロウ(@yuzuyuzu_low)です。
前回は「⑤営業しよう(編集プロダクション編)」ということで
編集プロダクションさんとのお仕事のポイントについてご紹介しました。
今回は広告漫画家1年生!を読んでくださっている皆様からテーマを募集しまして、
その中から「安定的に依頼を受けるためには?」というお声を採用させていただきました。
テーマ募集に応募してくださった皆様、本当にありがとうございます!
まだまだ募集しておりますので、下記募集フォームからお気軽に応募くださいね。
(※必ずテーマとして採用されることをお約束するものではないので予めご承知おきください…!)
というわけで、第6回のテーマは「依頼し続けられる工夫をしよう」です!
今回の記事では、以下のことがわかります。
- 依頼し続けられるためには積極的な行動が必要
- 私が実践している具体的な6つの方法
- 更なるスキルアップも意識してみよう
では早速解説していきます!
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目次
依頼を受け続けるためには積極的な行動が必要
広告漫画の依頼を受け続けるためには、途切れさせない工夫が必要です。
残念ながら、何もせずにただ待っているだけでは依頼は来ないですし、
そういう受け身の体制だと単発で終わってしまったりいつか途絶えてしまうでしょう。
広告漫画家はほとんどの人が「業務委託」にてお仕事を受注しているかと思います。
業務委託で仕事をするメリットとデメリットは主に以下の通りです。
メリット:場所や時間にとらわれずに仕事がしやすい
デメリット:完全な安定というものが無い
そのため、いかにして依頼が途絶えるリスクを減らせるかが重要になってきます。
私が実践している具体的な6つの方法
私が普段依頼を途切れさせないために実践している行動をご紹介します。
主にこの6つは意識的に行なっていることです。
- 取引先を複数持つ
- スケジュールを常に担当営業さんと共有する
- クライアントと信頼関係を築く
- サイト、SNSでの発信をする
- クラウドソーシングサイトやSNSで求人のチェック
- 過去の取引先へメール営業
それぞれ解説していきます。
取引先を複数持つ
取引先を複数持つことは、リスク分散的にも非常に有効な方法です。
⑤営業しよう(編集プロダクション編)でも、
複数の編集プロダクションに作家登録して依頼窓口を増やし
リスク分散することについて紹介しました!
取引先が1社しか無い場合
- そこからの依頼が途切れたら収入は0
- 依存関係になってしまうので、リスクが大きい
取引先が複数ある場合
- A社からしばらく依頼が来なくてもその間B社からの依頼を進める
- それが終わったらC社とD社の依頼を並行して進める
- そうしている内にA社とB社から新規案件の相談が・・・(以下略)
という風に、1社あたりの依頼時期に間が空いたとしても
取引先の選択肢があることで、依頼が途切れるリスクを減らすことができます。
また、これは取引先とはちょっと違うのですが、
オンラインコミュニティなどで信頼が貯まる発信や行動をすることで
誰かの役に立ち、良い人間関係を築くことができます。
すると、例えば誰かがビジネスに漫画を使うことを思いついたときに
柚木さんこういうのやってるって言ってたな。
詳しそうだし相談してみよう!
と、知らない誰かに依頼するよりも知っている漫画家に聞いた方が安心という心理が働き、
お仕事の相談に繋げて新しい取引先となることもあります。
取引先もコミュニティでのご縁も、良い人脈を築くことを意識していきましょう!
スケジュールを常に担当営業さんと共有する
私の場合、一緒に仕事をしている各編集プロダクションの担当営業さんとは
常にスケジュールを共有するようにしています。
そうすることで新規案件に対し、
新規案件の描いて欲しい作家の候補にお名前が挙がってるんですが
スケジュールはいかがですか?
という、営業さん側のスケジュール確認のひと手間を省くことができます。
あらかじめこちらの対応可能スケジュールがわかっていれば、
対応可能作家として営業さんもクライアントに提案しやすくなりますし、
スケジュールが空いている期間を狙って依頼の相談を振ってくれるので
お仕事のマッチング率も上がります。
こちらの内容については「フリーランス主婦サイトウさん」の
下記ラジオでも語らせて頂いたので、良ければ合わせて聞いてみてくださいね!
クライアントと信頼関係を築く
既にお仕事をしたクライアントさんとは実績という信頼を積み上げましたが、
あわよくばまたリピートしてもらいたいと思いますよね。
クライアントの担当さんに
「この人にならまた仕事を頼んでも安心できる!」
って思ってもらいたいし、初めての人にも
「この人ならちゃんとやってくれそう」
って思われたい!
そのためには決して難しいことをする必要は無く、
日々の行動をただひたすらに誠実に行い
信頼関係を積み上げていくことが大事だと思います。
例えば、こういう事から積み重ねてみてはいかがでしょうか?
- 納期を守る
- 最低限の厳守すべきこと
- 返信をすぐに返す
- こちらの返信が早ければ早いほど、相手も次の行動に移しやすくなる
- 出先などでちゃんと返信できない場合も「帰宅次第確認します」でOK
- 音信不通や遅すぎる返信は相手を不安にさせてしまう
- 求められたものを納品する
- クライアントの要望をちゃんと正しく汲み取れているか
- 頓珍漢なものを制作していないか
- クライアントの意図を無視して自分本位なものになっていないか
- SNSでの発信
- 仕事をサボっているようなことを投稿しない
- ネガティブなことは投稿しない
SNSでの発信については、「②仕事用アカウントを作ろう」でもお話した通り、
「クライアントに見られている」という事を意識しておいた方がいいので、
発言には本当に気を付けましょう。
HP、SNSでの発信をする
SNSでの発言には気を付けつつ、自分を売り込むために発信することは大事だと思います。
ここではHPとSNSで私が行っている「次の依頼に繋げるための工夫」を紹介します。
- HPで実績公開
- SNSでお仕事募集
それぞれ解説していきます。
HPで実績公開
一仕事終えて実績公開をしてもいいタイミングになったら、
このゆずさくらやのHPで実績公開するようにしています。
その際にただ制作したものを載せるだけでなく、
インターネット経由で次の依頼につながるよう
キーワードの選定には気を付けています。
例えばこちらの「まんがでわかるsonar ATS」の実績を見てみましょう。
この実績の記事を書くにあたり、以下のようにキーワードを選定して
意図的に文章に組み込んでいます。
- こちらの要素
- 漫画
- 広告
- 活用
- お客さまの要素
- 採用
- 資料請求
- ホワイトペーパー
- マーケティング
- 広報 など
こうすることで、例えば「漫画 活用 マーケテイング」と検索した人が
私のこの実績記事にたどり着く可能性も出てきます。
その他にも、実績を見てくれた人に対して
- 制作の過程で意識したこと
- このようなパターンの場合どういう場面で活用できるのか
なども伝わるようにざっくりと書く内容を決めています。
公開した実績と近しい要望を持った見込み顧客、
または、広告漫画の活用を検討している人に見つけてもらいやすいよう、
書く内容と関連キーワードの選定には気を使っています。
HPで実績公開したら、SNSでの共有もお忘れなく!
SNSでお仕事募集
スケジュールに余裕ができた時には、
SNSでお仕事募集をかけることもあります。
意外とSNSで漫画家さんを探しているクライアントさんは多いです。
なので、そういう人に届くよう、こんな風にTwitter上でお知らせしています。
- 仕事を募集していること
- 一目でわかるサンプル
- 問い合わせ先(DM/メール/問い合わせフォームなど)
この3点は抑えておいた方がいいと思います。
あわよくばやりたいジャンルのキーワードも含んでおくと
よりやりたい業界の人に見つけてもらいやすくなるかもしれません。
(例:ビジネス系、学習系、美容系、子供向けなど)
クラウドソーシングサイトやSNSで求人をチェックする
クラウドソーシングサイトとSNSでの求人もチェックするようにはしています。
現在クラウドソーシングサイトについては
あまり頻繁にチェックしているわけではありませんが、
例えば私宛にスカウトが来ていたり、
キーワード検索をして気になる求人が出ていないかをチェックしています。
クラウドソーシングの活用については、
「④営業しよう(クラウドソーシング編)」で解説していますので、合わせてご覧ください。
こちらの記事でも紹介した通り、ボリュームに対して報酬が安い場合が多いのですが、
スキルアップになりそうだし、このジャンルの実績として今後活用できそうだなぁ~
何やこの案件!?めっちゃ面白そう!!やりたい!!!
そんな風にやりたい!と思える求人が出ていれば積極的に提案メッセージを送るようにしています。
提案文を送ること自体が自分の営業の場数を踏むことにもなりますからね。
同様に、X(旧Twitter)でも、デザイナーやマーケターなどの
関連職種の人たちから漫画制作の仕事の募集がかかることがあるので、
内容を確認してDMで提案するようにしています。
過去の取引先へのメール営業をする
最後は過去の取引先へのメール営業です。
残念ながら新規開拓のメール営業で案件に繋がったことが無いので今回紹介できないんですが、
過去の取引先への連絡は年に1~2回くらいの頻度で行っています。
他の作家様に決まってしまってお仕事の受注までには行かなかったものの、
「機会があれば是非頼みたい!」と前向きなお返事をいただいたところにもご連絡しています。
大体寒中見舞いとか年末年始の挨拶とか、
季節の挨拶ついでに「ポートフォリオの最新版をお送りいたします」って
ご連絡するのがほとんどなんですけどね;
その際は以下のことをお伝えするようにしています。
- ご挨拶
- 現状の対応可能スケジュール
- ポートフォリオの最新版
返事が来るかどうかはお相手次第ではあるのですが、
こういう地道な種まきをすることが次のお仕事につながるのかなぁと思っています。
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更なるスキルアップも意識してみよう
ここまでは現状の漫画制作&営業スキルを基に
どういう行動をして次の仕事に繋げるか、という話をしてきました。
ここからは、余談的なお話ですが、広告漫画制作に付随するスキルを勉強して
更に対応力を広げようというお話をしますね。
横展開できるスキルを勉強する
広告漫画の活用の場ですが、私が知る限りでもこのような展開がされています。
- Web掲載(サイト掲載、LPなど)
- 印刷物(冊子、チラシなどの販促物)
- 縦読み漫画(スマホ読み用)
- SNS用プロモーション漫画(一般的な長方形タイプから正方形まで)
- youtube動画広告(最近はモーションコミックも見かけます)
- スマホ向け縦長動画広告(TikTokやショート動画など)
ひとえに広告漫画制作と言っても、公開媒体によって
様々な形での制作を求められるようになってきた印象です。
今後広告漫画の活躍の場はもっと増え続けていくと思います。
それらのトレンドに対応するスキルというのは、
今後も新しい広告掲載媒体が流行るたびに求められるのかなあと予想しています。
例えば漫画動画の場合だったら、漫画制作後、
アニメーションを付けてくれる動画編集者さんに
外注するのが効率的だと思います。
「餅は餅屋」理論ですね。
しかし、自分でもある程度広告漫画を横展開するスキルを身につけていれば、
一貫して作業ができるあなた自身の価値は上がりますし、
外注する際もスムーズに外注依頼をかけられるようになります。
現在ゆずさくらやでも実験的に漫画動画制作を行っております。
広告漫画を動画として活用する案件は今までも受けたことがありますが、
自分でも動画制作を学んでみることによって、
- 見せたい演出の作り方
- 漫画動画を作る際に必要な手順
- 後に動画編集者が動かす際に使いやすい漫画データの作り方
などが分かるようになってきたので、
広告漫画に付随するスキルを学ぶことは、
今後の自分の成長と、外注先への丁寧な対応、新トレンドへの対応力を磨くためにも
非情に有効な方法なのではないかと思いました。
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まとめ
以上、「依頼し続けられる工夫をしよう」についての解説でした。
すぐに実践できることもあったと思うので、
今回のお話が参考になったなら嬉しいです!
また、「自分は他にもこういうことやってるよ!」などございましたら、
是非SNSで発信してみてください!
以下、簡単なおさらいになります。
- 依頼し続けられるためには積極的な行動が必要
- 私が実践している具体的な6つの方法
- 取引先を複数持つ
- スケジュールを共有する
- 信頼関係を築く
- サイト、SNSでの発信をする
- クラウドソーシングサイトをチェックする
- メール営業をする
- 更なるスキルアップも意識してみよう
- 横展開できるスキルを勉強する
広告漫画家1年生!では、随時読者様よりテーマを募集しています!
下記テーマ募集フォームより、お気軽に応募してくださいね^^